Bachands祭り第2弾はSt. Anne'sです。人気のあるreelで、私も以前からよく弾いてましたので今さらという感もありますが、なじみがあるのとちょっとだけ違う、でも印象ががらっと変わるバージョンが録音されていたのをきっかけに、再びマイ・ブームが到来しました。
私が弾いていたバージョンは、The Sessionに収録されているものです。今までセッションで聴いたものはみんなこのバージョンでした。たぶん。BachandsはAパートの最初の1小節をBパートとほぼ同じにしたものを弾いています。ちょっとした違いなので変奏の範囲といえばそれまでですが。
Bachandsバージョンはこんな感じです(The Sessionに収録されているもの一部修正。コメント欄でもほぼ同じバージョンが投稿されています)。Aly BainもBachandsと同じバージョンを弾いています。詳しく調べたわけではありませんが、もともとはFrench CanadianのreelでBachandsやAly Bainが弾いているバージョンがオリジナル、The Sessionに収録されているのはIrish風に変化したもののようです(The Fiddler's Companion、The Sessionより)。
華やかでキャッチーなメロディなのでいかにも覚えやすそうで、ついつい甘く見てしまいますが、フィドルだと意外に落とし穴がたくさんあります。私は弾けるようになるまでけっこう時間がかかりましたし、今でもちょっと弾いてないとすぐにあやしくなってくる、大好きだけど厄介な曲です。例えばAパートの2~3小節目のシャッフルっぽい部分はダブルストップやトンネルがきっちりできないともごもごと不明瞭になりがちですし、ボウイングも弾きやすいパターンを整理しておかないとやはりもごもごしてぐだぐだになります。あまりスラーをつけず、細かく弓を返して音を切ってやるのが弾きやすいと思うのですが、どうでしょうか?
ややこしい反面、The Sessionで
On the fiddle or any other stringed instrument, you can make some nice double stops in the second part. The opening F can be played with an open A string, the G with a B on the A string and of course the high A on the E string can be played together with an open A string.
と解説されているとおり、お手軽に重音で装飾をつけて恰好をつけるポイントがあるのがいいところだと思います。
私が参加したセッションではたいてい、The Concertina~St. Anne'sが定番のセットになっていました。盛り上がる曲なので、さらに何かをつなげようとする人はあまり見たことがありません。他の曲だと、例えばThe Flowing BowlやThe HighといったScottish reelと相性がいいんじゃないでしょうか。
私はどちらかというとFrench Canadianバージョンの方が好みなのでセッションでもそちらで弾きたいのですが、まだ頭と指が十分なじんでいないので、他の曲からつなごうとすると思考が停止したり、間違えてBパートから入ってしまったりしてしまいがちです。本当にちょっとした違いなのですが、使い分けるにはまだもう少しかかりそうです・・・。
音源 etc.
Qristina & Quin Bachandの演奏:
An Droと同様に、アルバムに収録されているのと同じセット(La Bastringue / St. Anne's)の音源がオフィシャル・サイトで聴けます。mediaページでsongをクリックするとメニューが表示されます。
st anne's reel:
フィドル、ギター、ブズーキによるセッション。French Canadianバージョンです。
St. Anne's Reel:
ギターソロ向けにアレンジされたバージョンです。アップテンポで弾いた後、ゆっくり繰り返しています。奏者のウェブサイトでタブ譜が販売されています($6.00)。
Old Time Fiddle - St. Anne's Reel - Truman Price:
Old Time風の演奏です。・・・どのへんがOld Time風なのか分かってないんですが。ダブルストップを多用しているとこでしょうか? 演奏スタイル、独特のフォームなどお楽しみポイントの多い動画です。
Ballad Of St. Anne's Reel:
ギター×3、バンジョー×1、マンドリン×1のユニットによるバラッドの弾き語りです。歌詞があるのはこの動画で初めて知りました。プリンスエドワード島の歌のようです。歌詞はこちら。フィドル・チューンっぽいメロディだと思ってましたが、フィドルに合せて踊るシーンが歌われています。ちょっとできすぎな気も・・・。
The Ballad of St. Anne's Reel :
違うスタイルでのバラッド。
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