私はいろんなものに名前を付けます。「銀色」は私のノートPCの名前です。Powerbook G4 12インチ。MacはMacであってPCじゃない、という向きもありますが、personal computerをPCと呼んで何が悪い、というのが私のスタンスです。PC/AT互換機ではないということならそのとおりですね、とややマニアックに反論しておきます。

見た目そのまんまの名前ですが、ある小説に銀色と黒蜜糖という少年2人組が登場する話があり、ユニークなネーミングセンスだなと印象に残っていたので拝借しました。勢いあまって黒いMacBookを購入してしまったら、多分黒蜜糖と名付けると思います。
実は私は、店頭で触れたThinkpad701C(ニューヨーク近代美術館にも収蔵されている逸品です。参考リンク)に感動して以来、ずっとThinkpad一本槍だったわけですが、IBMがThinkpadを里子に出してしまったショックでこだわりが揺らぎ、他メーカーのPCもチラ見するようになりました。そしてAppleがMacのCPUをintel製に切り替える時期が近づいたころ、「このタイミングを逃すとPowerPCを搭載したPCが買えなくなる」というマニアックな動機でApple Storeに偵察に行ったわけです。
出先に持って行けないコンピュータはpersonal computerじゃない、という変なこだわりがありますので、デスクトップモデルは完全無視です。またThinkpad Xシリーズを使っていたため、A4サイズ以上のモデルにも用はありません。当時最小・最軽量のPowerbook G4 12インチモデルの前に直行。
B5サイズのサブノートと謳っているくせに2kgオーバーの重量級ボディには、正直ちょっとひきました。厚みもけっこうあります。そのままポスターにできそうないい笑顔の店員さんが「小さいでしょ、軽いでしょ」と話しかけてきましたが、反射的に「いや、サブノートでこのサイズ・重量はないでしょ」と切り返してしまい、会話が途切れます。
とはいえ、筐体やキーボードのしっとりした手触り、シンプルに徹したデザインは好印象でした。Thinkpadのストイックさと通じるものがあります。
トラックポイント(Thinkpadのキーボード中央にある赤いぽっち)がないことが気にかかりますが、スクロールタッチパッド(タッチパッドを2本指で触るとウィンドウをスクロールできる)は反応の癖、使い心地も含め、意外に使い勝手がよく、マウスなしでもストレスなく操作できそうです。マウスを使うことを前提にノートPCのポインティングデバイスに手を抜くメーカーが多い中、いい仕事をしていると思います。マウスがないと使えないノートPCなんて(以下略)という私でも大丈夫そうです。
もともとOSはLinuxを使っていたので、一応Unix系を名乗るMac OSXにも興味はあります。当時は、多分今もですが、Linuxはデスクトップ環境がまだまだお粗末で、オタクのおもちゃにすぎませんでした。もちろん私は楽しく遊んでましたが、オープンソース界隈の「宗教論争」に起因するトラブルにややうんざりしていたため、一般人が気合を入れなくても使える(少なくともそう謳っている)"Unix"が魅力的に見えたんですよね。
下見のあと1週間ほど迷ったものの、臨時収入で懐が暖かかったこともあり、勢いで購入してしまいました。
初期設定の一環としてソフトウェアアップデートを実施したとたんに一部のApple純正ソフトが動かなくなったり、Deleteキーがカーソルの左側の文字を消すことにカルチャーショックを受けたり、癖が強すぎてUnixライクに使うのが難しいことにがっかりしたり、大小とりまぜいろいろありましたが、なんのかんので機嫌よく使い続けています。多分壊れるまで使い倒すと思います。
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