東京は表参道のヤマナシ ヘムスロイドで開かれたスウェーディッシュ/アイリッシュ・フィドルのワークショップに参加してきました。解散後に1人で最寄り駅内のフードコートで遅い夕食を摂っていると、見覚えのある2人組が席を探していました。ワークショップでご一緒したスウェーディッシュ・フィドルのプレイヤーと、ニッケルハルパのプレイヤーです。
ワークショップ中は曲を覚えるのに必死(楽譜なしで耳で覚えるスタイルでした)、終わった後はけっこういい時間、と他の参加者とお話しする機会がなかったので、これはチャンスと相席させてもらい日本のニッケルハルパ事情を教えていただきました。
日本ではかなり珍しい楽器だとばかり思っていましたが、最近になって日本でもプレイヤーがどんどん増えているのだそうです。「東京にいるスウェディッシュ・フィドルのプレイヤーはみんなニッケルハルパも持っている」とのこと。関西にいる某人物の影響で一気に普及したということですが、私も練習会で遊んでもらったことがある方でした。世間の狭さを実感します。
弦など消耗品の入手が大変ではないかと思ったのですが、毎年知り合いの誰かがスウェーデンに行くのでついでに買ってきてもらうのだそうです。キーの調整や弓の毛替も、スウェーデンに行く知り合いに託すか、自分でやってしまうのだとか。「自分で」というのはものすごく怖いですが、スウェーデンでは楽器は完全に日用品で、日曜大工でいじくり回すものだと言われました。さすがIKEAを生んだ国。一度現地でそういう光景を見ると、自分で楽器をいじくり回しても平気になるのだそうです。ニッケルハルパは他の楽器ほどサイズや構造が固定されておらず、製作者によって全然違うスタイルで製作されていますので、自分で工夫することへの抵抗感も少ないのかもしれません。
お喋りが一段落するたびに「フィドルをやっているならすぐに弾けるようになる」「ユーロのレートが下がっている今がチャンス」と熱心にそそのかしてくるお2人。こういう勧誘は大変困ります。本当に困ります。
楽器の話をしているうちに、当然スウェーデンの話題もいろいろ飛び出しました。その中で一番印象に残っているのは、楽器や音楽の身近さです。一般家庭でもフィドルが2~3本壁から吊るされているのが当たり前、ほとんどの人が某かの楽器を演奏できるというお国柄。日が長い(というか暮れない)夏には、フィドル、リコーダー、アコーディオン、ニッケルハルパなどいろんな楽器が野外で集まり、演奏したり踊ったり、文字通り1日中、お祭り騒ぎが続きます。では1日中真っ暗な冬にはおとなしくしているかというと・・・そこかしこに音楽カフェがあり、そこに集まって「冬の夜長を楽しむ」のだそうです。
音源 etc.
Polska efter Båtsman Däck:
中央区八重洲一丁目さくら通りにて、さくらまつりというイベントでの一幕。「どこの国やねん」とつっこみたくなる光景が繰り広げられています。
The Swedish Nyckelharpa:
ニッケルハルパの紹介ビデオ。美しい楽器が登場します。ナレーションは英語ですがかなり聴き取りやすいです。
コメント
ちっとも困ってるようには見えやがらね~のは、何故でしょうね、まったく(笑)
それはせばさんの目が思い込み、偏見、その他もろもろによってくもってしまっているからですよ。
医師に相談されることをお勧めいたします。
josanと申します。初コメント失礼します。
リンクしていただいた動画のアップ主でもあります。よろしくお願いします。
お会いになったお二人はたぶん私も知っている方だと思うのですが、ちょっとばかり認識の違う所を話させていただきます。
ここ数年の普及は、「関西の方」(大阪のMさんでしょうか? それとも三重のTさん?)の影響というよりは、埼玉からの風が大きかったと思います。俗に浦和方面は「聖地」だの「日本のtobo」と呼ばれていますが(笑)、関東のニッケルハルパ弾きは皆そこを目指して集まってきます。
また、キーボックスなどは、確かに自分で分解修理をする場合もありますが、それは製作者によって大きく違う訳ではなく、やはり構造やサイズは基本的に一定しているから出来るわけです。
それから、「東京にいるスウェディッシュ・フィドルのプレイヤー」云々については、「そんなプレイヤーがいったい何人おるちゅうねん!」と突っ込んであげてほしかったです^^;。
ただ、「フィドルやってれば、すぐ弾ける」これは本当です。ぜひチャレンジして下さい。今、SWクローナは12円切ってます。今がチャンスです(笑)。
駄言失礼しました。よろしければ、ステンマなる集まりもやっておりますので、ぜひフィドル持ってご参加ください。
josanさん、初めまして。
私がきいた某人物は、大阪(もしかたら奈良かも)のOさんという方ですので、どうも別の方みたいですね。ニッケルハルパとスウェディッシュ・フィドルのプレイヤーで、スウェディッシュ・ダンスとスコティッシュ・ダンスも相当の腕前だときいています。
「みんなOさんに憧れてニッケルハルパを手にした」と話されていましたので、私がご一緒したお二方はjosanさんと別のコミュニティの方なのか、そうか数年ごとに別の方向から波が押し寄せているかということだと思います。
浦和方面がニッケルハルパの聖地とはいいことを教えていただきました。ありがとうございます。
楽器の構造については、確かに基本の構造やサイズは大方固まっているのはおっしゃる通りですね。ただ、有効弦長は一定にしても楽器全体のサイズや形はいろいろですし、フィドル弾きの感覚だとやはり「それは別の楽器でしょ」と言いたくなるぐらいにはバリエーションがありますよ(笑/もっとも、写真や映像でしか知らないため、たまたま写っていたレアな楽器もスタンダードのひとつだと誤解しているという可能性はおおいにあります)。
フィドルはちょっと古いものだといろいろ個性があるんですが、最近のものは(形状面での)個体差が少なくてつまらないのでちょっと羨ましく思っています。
リンク先、拝見しました。12月のパーティステンマなどのイベントはそちらをワッチしていれば情報が入るでしょうか?
私は大阪の人間ですが、平日は当分仕事で東京にいますので、予定が合えばぜひ遊びに行かせていただきます(スウェディッシュのレパートリーはないに等しいのでほとんど見学になりそうですけど)。
もし動画で紹介されていたさくら祭りでの演奏のようなイベントがありましたら、ぜひ教えて下さい。ああいうのは一度、なんとしても生で観てみたいです。
ceadさん、お返事ありがとうございました。
Oさん、分かりました。Svepanの方ですね。私は存じ上げませんが、お名前は有名です。
確か、大森さんのワークショップに参加していたのは、ニッケルハルパのN嬢とダンスもなさるフィドルのOさんだと思いますので、たぶんそれはOさんからのお話でしょうね。
それとも、別な方たちでしょうか。
サイズの点ですが、形に若干の差こそあれ、大きさはどれもほぼ同じですよ。フィドルで言えば、3/4のようなものもありますが、それはごく特殊です。
ひょっとしたら、一般的なクロマティックタイプだけでなく、古いタイプのものもご覧になってらっしゃるかも知れませんね。それだと、弦やキーの数自体が違うので、別物とは呼べますが。ヴェーセンのウーロフも、ラーナリムのニクラスも二種類使い分けていますので、その辺をご覧になったのかも知れません。
ブログもご覧になっていただいたようでありがとうございます。
次回のステンマは多分1月下旬になると思います。
日程決まりましたら、ブログ・HPでもご案内いたします。
ご参加頂けるようなら、大歓迎させていただきます。
さくら祭りは来年はちょっと分かりませんが、同じ時期の埼玉の大宮での市民イベントには今年も出演します。
詳細未定ですが、決まりましたらお知らせします
http://www.aymo.jp/
そうそう、さくら祭りの映像、書きもらしたままで失礼しているのですが、撮影者はモハーさんです。確かceadさんともお知り合いだとお聞きしています。ひょっとしたら、ハーディングフェーレ絡みで私のことやうちのお店の事などお聴きになってらっしゃるかも知れませんね。
例えば、ボディが四角くてキーボックスが大きい(キーの数は同じで箱自体が弦と直交する方向に広い)、ボックス型のハーディ・ガーディに似た雰囲気のものを見たことがあッて、印象に残っています。
イベントは予定が合いましたらよろしくお願いいたします。
身近にスウェディッシュのプレイヤーはあまりいないので、楽しみにしています。
なんと、撮影はモハーさんでしたか。ありとあらゆるところにコネクションを持ってますね、あの御仁は・・・(笑)