別のエントリでfiddleはviolinの俗称であると紹介しました。が、もっと広い意味で使われることもあり、violinだけでなく似たような楽器であればとりあえずfiddleと呼んでしまうようです。きっと明確な定義はなく、主観的に区別してるんでしょう。
violinと言うと自分だけですが、fiddleと言うとお友達が増える。いいですね。
私の感覚だと、エレキバイオリンはもちろんfiddle。ヴィオラもfiddleです。チェロは微妙に違う気がします。コントラバスは遠い世界の楽器です。山猫は大きいけどまだ猫の範疇、ライオンはネコ科なのは知ってるけど猫とは呼べないな、みたいな感じでしょうか。
民族楽器にもバイオリンっぽいものはいろいろあるわけですが、例えばニッケルハルパ(nyckelharpa)は私の感覚だと十分fiddleです。スウェーデン語で鍵盤ハープという意味だそうですが、なんとも説明しにくい楽器なのでWikipediaの解説をご覧ください。画像も載っています。
私がニッケルハルパを知ったのは、Väsenというバンドのライブ映像を見てのことです(とあるライブで、来場者にお土産としてCD-ROMが配布されていました。Väsenとはまったく関係のないライブだったんですけど)。音源だけだったら「ふーん、そういう名前の弦楽器があるんや」でスルーしたと思うのですが、映像だったので思わずのけぞりました。擦弦楽器に鍵盤がついているというのがかなり衝撃的だったんです。
見た目は横において音の話をすると、構造上(多分)ヴィヴラートをかけることができませんので、楽器から出るままの素朴な音色なわけすが、共鳴弦による微妙な響きが新鮮に聴こえたのをよく覚えています。
Väsenの演奏が好みのものだったというのももちろんですが、やはりニッケルハルパ自体も面白い楽器として強く印象に残り、しばらくたってからもっと聴いてみたくなってVäsenのCDを購入しました。音源ではなく映像を配布した人の作戦に、みごとにやられたわけです。
外見も音色も魅力的なニッケルハルパですが、弾いてみたいかとなると・・・調弦が下手な私としては、演奏の準備が整うまでの道のりを思うだけで気が遠くなります。
音源 etc.
珍しい楽器なんじゃないかと勝手に思い込んでいましたが、YouTubeで検索してみるとニッケルハルパの演奏がたくさん出てきます。演奏人口はけっこう多いのかもしれません。動画の音質があまりよくないので、肝心の共鳴弦の響きが分かりにくいのが残念です。
Nyckelharpa - Josefins Dopvals:私が初めて聴いたニッケルハルパの演奏が、ちょうどこの曲でした。スウェディッシュの有名曲、Josephin's Waltzです。
Boel spelar finsk tango!/ Tango finlandese !!:フィンランドのtangoのメドレーだそうです。
Nyckelharpa Österbystämman:ニッケルハルパのための音楽祭の様子だと思います。スウェーデンの音楽文化が垣間見える、楽しい動画です。長いですがお勧めです。まるでフィドルの方が珍しい楽器みたいに感じてしまいます。
コメント
フィドル奏者大森ヒデノリさん(http://www.omorihidenori.com/)が主催するフィドルの会のスウェーディッシュ編に参加したところ、なんとニッケルハルパの奏者も参加されてました。初めてニッケルハルパの生の音を聴きましたが、透明感のある美しい音色でした。スケールを聴くだけでも感動できます。
2回に1回ほどの割合でニッケルハルパを持って参加されているということなので、いずれまた一緒に演奏させていただく機会がありそうです。今から楽しみです。
日本でも意外に演奏人口が多く、日本ニッケルハルパ協会という団体もあるのだそうです。
鍵盤付きの擦弦楽器といえば
ヤマハがヴィオリラというものを…(謎)
見た目が違いすぎてまったく連想しませんでしたが、確かに発想は同じですね。
ヴィオリラも試奏してみたいんですが実物を置いている店はまだ見つけてません。
欲しいかって言われると別に欲しくはないんですけど。
ヴィオリラをご存知ない方はこちらをどうぞ。
http://www2.yamaha.co.jp/u/naruhodo/23taishogoto/taishogoto1.html